ロンドンから車で2時間ほどの距離にある、イギリス海峡に面した白亜の崖セブンシスターズを訪れた時の記録です。 いわゆる「ドーバーの白い崖」とは全く別ものですが、同じ白亜系チョークの断崖で景勝地として有名な所で、セブンシスターズという名前は、7つの白い崖が連なるところに由来しています。

断崖絶壁の上でパチリ
ちなみに断崖に柵などないので、断崖の上ではケリーズは綱に繋がれてました。

記念にそこら中に落ちているチョーク石で名前を形成する人が多いようで、
断崖近くにはこんな文字が沢山。 このすぐ向こうは絶壁です。

ああ絶景かな。

天辺に登るにはもちろんこんな急な坂道をえっちらおっちら。

でも、所々にこんな出会いもあるので、家畜好きのケリーズは楽しそうでした。
↑ のさくらは何故か繋がれていますが、犬は綱無しで自由に散歩出来ます。
ハイキングコースが羊の放牧地の真ん中を突っ切ったりもするので注意が必要ですが。
「さっくらだよー、おっ話しっませんか〜?」
多分してくれないと思うな。

セブンシスターズは1634平方kmもの面積を誇るサウスダウンズ国立公園内にあり、この国立公園は↑の地図の緑の部分全部という巨大さ。
ダイナミックな海岸線はもちろん、なだらかな丘陵地あり、川あり、森ありの公園で、一日中どころか数日ハイキング出来る場所です。
海岸沿いにはピルボックスと呼ばれる、第二次世界大戦にドイツ軍の侵略に備えて置かれた監視哨/防御壕が点在しています。 28,000も据え置かれたピルボックスのうち既存するのは6,000ほどですが、イギリスがたった一国でナチスドイツを迎え撃つ勇気を持っていた証として保存されているそうです。 愛国心旺盛なイギリスらしい話ですね。
自然を愛して止まないイギリスでは、都市部を囲む緑地帯を設定して開発を抑制したり、630,000エーカー(これは実にイギリス全土の1.5%に値する面積!)もの地所を所有するナショナル・トラストが歴史的建造物や自然景勝地の保存に躍進していたりと、様々な団体や機関を通して自然保護活動が盛んです。 サウスダウンズも1920年代に着想されてから紆余曲折を経て、2011年に国立公園として公式稼動の運びとなったそうです。
自然豊かで犬が犬らしくのびのび過ごせるイギリス。 ルイがそんな環境で余生を送れたのは、とても幸せなことだったのだと思います。